確かな切れ味と、積層模様が美しい桜巻き剣鉈。アウトドアでの軽作業、木工細工作り、魚をさばくなど、使うほどその万能さに、惚れ惚れとしてくる。作り手は創業1946年、日本刀に始まる土佐打ち刃物の伝統を守り続ける鍛冶屋トヨクニ。四代目、晶之氏が手がける刃物は、現代の生活に合う顔立ちと確かな作業性を両立し、アウトドアマンがこぞって使う。 柄の桜皮は、樹齢30年を超える紅山桜の樹皮を張り合わせ、何度も削りと研ぎを繰り返して仕上げた。表面のウレタン処理で防水性も高い。ブレードは15層のダマスカス鋼に、切れ味抜群の青紙2号を割り込んだ。幾重にも鍛造されたブレードは折れにくく、美しい波紋模様が端正だ。