鋼の種類と特長の説明 |
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No.2 | 鋼詳細【元素記号:鋼に入っている成分説明】 | 鋼の成分の元素記号です |
No.3 | 鋼簡単説明【鋼のランクなど】 | 和鋼、洋鋼の種類 全体のランク |
鋼は用途に応じて極めて多種類あるのですが、刃物に適した鋼は
「切味良く、折れず、曲らず、欠けず、然も長切れする」等の条件を満足させねばならない。
これらの特性を備える必要がある上に特性を生かす熱処理あと刃研ぎが必要で、良い刃物を作る根本になります。
・・・余談ですが・・・
下に出ている元素記号はわたくし達が住んでいる銀河系が生まれる時に出来た成分だそうで、この成分が重なりあって鉄となり鋼となり出来上がりすべての成分が重なりあわなければわたくし達、地球はもちろん人類も誕生しなかったそうです。
先日NHKで宇宙の誕生の中でこの説明があり感動いたしました。
記号 | 名称 | 説明、解説 |
C |
炭素 | 刃物の切味を出す根本元素であり、多すぎるともろくなる為一般に 0.06〜1.40%程度の間になっている。硬さを特に必要な場合1.0%以上 となり、粘さんp必要な場合はそれより少なくすることです。 |
Si | ケイ素 | 普通0.30以下としてありますが、多いことは禁物です。これが多いと曲げに耐える性能も悪くするし、火造りにもろさが出る。 |
Mn | マンガン | 1%I以上も有りますと常温加工も悪く、焼入れの際割れる恐れがあります。然し少量あると鋼の中のS(イオウ)の悪さを除く役目を果たします。 |
P | リン | この元素も有害で、特に低温に於いて、もろさをあらわします。炭素が多い程著しくなります。結晶粒で粗大にし、かたまり易く、衝撃にも弱くなり、加工の際亀裂を生じやすくなる等良質の刃物鋼には最もきらわれる不純物です。 |
S | イオウ | この元素も非常に有害で、鍛錬性を悪くし、火造りの際はもろくなり伸びや絞り、衝撃にも耐えることが出来なくなる。 |
Cr | クローム | この元素を若干添加された刃物鋼は鋼の粒子が高温になっても粗くなるのを防ぐと共に焼きが硬く内部迄均一にはいりやすく、刃物の切味、磨耗抵抗を著しく増します。これはまたタングステンと共に加えることにより、よりその効果が上がります。 |
W | タングステン | この元素も刃物鋼には良い効果を上げます。粒子が微密になり耐磨耗もよく焼入過敏性がないから焼きも入りやすく刃物としての高硬度と鋭い切味が得られます。 |
Mo | モリブデン | タングステンと同じような効果があり、焼きが入り易く強靭になり、切味と耐磨耗性にも効果があります。タングステンよりも一層効果的な貴重な元素です。 |
Ni | ニッケル | この元素も焼きが入り易く、強靭になり粘さを増す。又、粒子が大きくなるのを防いでくれる貴重な存在です。 |